PowerBook 3400c
PowerBook 3400cは、Appleが1997年2月から11月まで製造したPowerBookシリーズのノートパソコンである。当時世界で最も速いラップトップだった[1]。このPowerBookは、240MHzで動作するPowerPC 603eプロセッサを使用し、PCIアーキテクチャ、EDOメモリ、および64ビットで40MHzの内部バスを備えた最初の機種だった[2][3][4]。また、Zoomビデオポート対応PCカードスロットを備えた最初のPowerBookだった[5]。PowerBook 500シリーズ以来、Appleのすべてのラップトップと同じく、トラックパッドを備えている。 仕様PowerBook 3400cシリーズは、主にプロセッサ速度により、3つの異なるモデルがある。ベースモデルは180MHz(日本では未発売[6])、および2つの上位モデルは200MHzおよび240MHzである。モデル名は3400c/180、3400c/200、および3400c/240と呼ばれている。 3400c/180モデルは通常、内蔵モデムとフロッピードライブのみで販売されていた。3400c/200および3400c/240マシンには、内蔵モデム/イーサネットの組み合わせポートと、ホットスワップ可能な1.4MBフロッピーディスクおよびCDドライブが付属している。それらの間の唯一の他の違いは、1.3GBもしくは3.0GBというハードドライブの容量だった[3]。 名称PowerBook 3400cシリーズ以前は、PowerBookの名前は(とりわけ)インストールした画面のタイプを反映していた。たとえば、PowerBook 1400csはパッシブマトリックス液晶であり、1400cはアクティブマトリックス液晶である。すべてのPowerBook 3400cには同じ15ビットカラーのアクティブマトリックス液晶を搭載されており、PowerBook 3400c名の末尾の「c」は本来不要なので、Apple自体も、マニュアルなどで削除した表記がある[2]。開発中にPowerBook 3400cに使用された内部コード名は「Hooper」[7]で、製品設計エンジニアの1人の犬にちなんで名付けられた。 工業デザイン工業デザインに関しては、PowerBook3400cは以前のPowerBook5300シリーズから大きな影響を受けているが、画面の大型化など、いくつかの重要な変更が行われた。他には、CD-ROMドライブ搭載が可能な取り外し可能なドライブベイや第二のスピーカーを搭載する湾曲したディスプレイハウジングが挙げられる[7]。 第1世代のPowerBook G3は、PowerBook3400cと同じ外観である。 CardBusの互換性PowerBook 5300シリーズと同様に、3400には1対のPCカードスロットが付属している。5300のものは16ビットデバイスと互換性があるが、3400のものは少なくとも理論的には32ビットCardBusカードと互換性がある。 32ビットの周りはテキサス・インスツルメンツPCI1130 PCカードコントローラによる。実際には、PCカードスロットは物理的に16ビットカードのみを受け入れるように設計されているが、多くのユーザーはさまざまなCardBusカードを使用できるようになっている[8][9]。CardBusカードを使用すると、3400シリーズPowerBookを、たとえば、プリンタなどのUSBデバイスやiPodなどのFireWireデバイスで使用できる。 モデル
出典
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